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昨日、黒沢明監督の名作をリメークした「椿三十郎」が公開されました。監督は、森田芳光監督で、主演が織田裕二(39)。え、織田裕二って、もう39歳だったんですね~。

初日の舞台挨拶では、織田さんは「旧作に負けない自信はある」と力強く話し、共演の豊川悦司さんは女性客で満員の場内を見て「ツバキにふさわしい花がいっぱい」とおっしゃったそう。あはは、なかなか言いますね。

この舞台挨拶では珍しく観客からの質問コーナーが設けられ、ラストシーンについて聞かれた織田裕二と豊川悦司はそろって「切なかった」と答えたそうです。森田芳光監督は「劇場じゃなく、文化祭みたい」と何だかわからないコメントをしたことが報道されていますが。。。

でも、あの黒澤の「椿三十郎」よりいい映画になったんでしょうかねぇ。黒澤「椿三十郎」に感激したひとりとしては、ちょっと無理なんじゃないの、と思います。

大体役者がもう武士を演じるのに無理がありますよね。NHKの大河ドラマを見ていてもそう思いますもの。あんなに骨太で腰のすわった年輪のある演技なんて、もう今時の役者には無理でしょう。

先日も、テレビで北野武が主演の「点と線」をやっていて知り合いが何人か見たようですが、ちっともおもしろくなかったという話しです。北野武が下手だって言うのもあるようなのですが、やっぱり皆あの黒澤の「点と線」を知っていてその緊張感と比べてしまうんですよね。

そう、何が足りないのかといったら緊張感なのかもしれません。瞬間の構図にしても、役者の瞬間の演技にしても。これは、もうあの黒澤の育った時代と社会全体の緊張感が違うのだから、無理な話かもしれませんね。

だから時代が違ったら違うなりのいい映画が作れるはずだと思うのです。なんで、リメイクに走るのかなぁ。映画を造る人たちが黒澤にあこがれ、リメイクしようとするのは、分かる気もするけれど、結局はお金と時間のムダになるのだし、過去の遺産を追いかけていないで自分で追求すればいいのに、と思いませんか。
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